防火
建築物における防火性能は法律によって定められており、窓(開口部)にも求められます。
ご存知ですか?
わが国の防火の考え方
住宅が密集する都市部に於いては、火災の被害が拡大しないよう、建物に対してさまざまな規制が設けられています。防火地域などの指定されている建築物においては、外壁や屋根などを不燃材で作ることや、延焼の恐れのある部分にある開口部を「防火戸」などの防火設備で構成することを求めています。(建築基準法第64 条)
一般の板ガラスは不燃材ですから、窓が閉まっていれば延焼の危険はないと思われるかもしれませんが、炎の熱で割れて脱落することがあり、ガラスの脱落した箇所から炎が侵入、侵出し周囲の建物に延焼すると大変な被害となってしまいます。被害を最小限に抑えるためにも、「防火戸」と共に、一定時間、炎の出入りに耐えられる防火ガラスが必要となります。
対策しよう
防火性能のあるガラスは?
防火、耐火性能のあるガラスとして、「網入板ガラス」や「耐熱強化ガラス」があります。
網入板ガラス
金属製の網(金網)をガラス内部に入れることで、熱で割れてもガラスが脱落しないようにしたものです。
長年使用する中で、結露や雨水で金網が錆びてしまった場合にガラスが割れてしまったり、外の景観を眺める際に、金網が邪魔に思えるといった欠点もあります。
耐熱強化ガラス
特殊な研磨処理と超強化処理によって、炎を遮断する効果をもったガラスで、同じ厚さの強化ガラスよりも強度が強く、また同じ厚さのフロート板ガラスの4倍以上の強度を持っています。金網はないので視界はクリアです。また、破損しても破片が粒状になる安全ガラスの機能も備えています。