網入・線入板ガラス:菱形ワイヤー / 角形ワイヤー / パラライン
網入、線入板ガラスは、溶融時のガラスの中に金網または金属線を挿入した飛散防止性にすぐれたガラスです。また、特に網入板ガラスは防火性にすぐれたガラスです。

主な特徴
- 飛散防止性
- 網入、線入板ガラスは、地震などで万一割れてもガラスの破片が飛散しにくいため、普通の板ガラスと比較して破片による傷害の危険が少なくなります。
- 防火性(網入板ガラス)
- ガラスが割れても破片は金網に支えられ、穴があいたり崩れ落ちたりしにくいので、火炎や火の粉の侵入を防ぐ効果があります。外壁の防火性能が必要とされる開口部に使用できます。(平成12年建設省告示第1360号)
建設基準法に規定された防火設備の構成
- 防犯・盗難防止性
- 網入、線入板ガラスは、普通の板ガラスに比較して網材・線材が挿入されているため、心理的抵抗感をあたえる効果があります。
- 衝突防止性
- ガラスに挿入された金属によって、ガラスの存在が確認できるので、普通のフロート板ガラスに比べて、衝突事故が少なくなります。
ワイヤーのデザインサンプル
標準施工法
- シーリング材は、良質の弾性シーリング材(無酢酸タイプシリコーン系、ポリサルファイド系)をご使用ください。網入板ガラスを防火戸にご使用になる場合は、(社)カーテンウォール・防火開口部協会の認定を取得したシーリング材をご使用ください。
- サッシ溝幅は広く、また雨水や結露水などが浸入しても速やかに排水できる水抜き孔(φ5mm以上)を3ヶ所設けて下さい。
- 網入、線入板ガラスの切断は、丁寧に行ってください。
- 糸面などのガラスの切口の研磨は、#120以上の研磨材で仕上げてください。
- バックアップ材は、発泡ポリエチレンまたはクロロプレンゴムをご使用ください。
- セッティングブロックはクロロプレンゴム(硬度90°)を下辺に2個ご使用ください。
- 各種クリアランス・かかりしろは、JASS-17(日本建築学会 建築工事標準仕様書、17番、 ガラス工事)の数値を採用してください。 「板ガラスの納まり寸法標準」
- グレージングビードによる施工は、水密性能上好ましくありません。やむを得ず採用される場合は必ず水抜き孔を設け、ガラスは確かな防錆処理を実施願います。
- シーリング材による施工の場合でも、万一水密性が損なわれた場合を考え、端部は防錆処理を行うことをおすすめします。
- ジッパーガスケット(構造ガスケット)による施工は、ガラスとガスケットの間に侵入した水分により、錆割れを誘発するため、網入、線入板ガラスの施工には適しません。
- 網入板ガラスと建築基準法などの防火戸の規定については「耐火・防火設計に関する法規」をご参照ください。





